令和元年台風19号支援について

台風19号の災害発生時から支援を行ってきた。今回支援を振り返るとともに今後の支援の仕方についての一助になればと思います。また、つい先日も長野県内で豪雨災害が起きています。支援の仕方や内容はその都度変化していくものと実感していますが、経験をもとに災害時の支援を考えていければと思います。

令和元年10月13日台風19号による長野県東北信地域にわたる大規模災害を確認。県士会として災害対策本部を立ち上げ、状況確認、安否確認、情報収集等行っていく。14日より傳田宛に認知症の人と家族の会、長野県グループホーム連絡会、長野市社会福祉協議会、数か所の包括支援センターより協力と問い合わせ、個人、県士会として動けるのかの確認がくる。いずれも協力可能と返事をしていく。また、長野県健康福祉部に連携が取れることを話し、動けるところから動き、情報収集に努めた。各団体、市より順次協力依頼が来て、その都度できる範囲での活動を行っていった。

16日には県士会災害対策会議にて「被災された方々の生活に寄り添うことを念頭に置きながら活動していく」という方針のもと、会員への安否確認と、情報収集を行っていくこととなる。この後も各種団体からの協力要請があったため、状況を見ながら個人、県士会として以来の受諾を行っていった。また、長野市教育委員会が、避難所での活動に関してバックアップしてくれることとなる。

その後も避難家屋への訪問、避難所内での避難者の身体・精神面のストレスケア、県内外からくるボランティアの受け入れ、ボランティアセンターでの活動、子供たちの笑顔のためのサッカー教室、問い合わせのあった団体からの協力要請に応える形での活動を続けていった。避難所の縮小、閉鎖と共に活動は縮小していくものの後につなげる「Ringo no ki Project」を立ち上げ、支援は続いている。

活動の中から被災家屋、畑を見て回る機会も増えた。そんな中、一緒に活動している仲間から被災したリンゴの木を使って何かできないかという案が出され、話し合いをしていく中で、リンゴの木を加工してキーホルダーにし、募金を集めて被災地支援に役立てようということになり、ここに「Ringo no ki Project」が立ち上がった。

県士会が協力してくれることになり、被災したリンゴの木の運搬や加工の後半を手伝ってくれることになった。また、必要なリンゴの木は被災地の津野から提供してもらえることになり、木の加工は南信のやまとわさん、隣県の未来さんが手伝ってくれることになり、被災地の方々、遠隔地の方々がやすり掛けに協力してくれるようになり、順風ではないものの少しずつ作り上げることができた。出来上がったキーホルダーを置いてくれる企業やお店などもあり、少ないが募金活動を行っていき、リンゴの木を提供してくれた津野に現在までで20万円ほど寄付することができている。ちょうど一年になる10月までは県士会としてこの活動を行っていきたいと考えている。

今回の被災地支援の中で、平常時からの関係機関との連携、地域の中で動いていくことの大切さを痛感するとともに、人として、作業療法士としてできることを再確認しながら今後の業務にあたっていければと思う。

長野県作業療法士会副会長 自宅会員 傳田拓男