臨床実習指導者研修会

 時下、皆様におかれましては益々ご清祥のこととお喜び申し上げます。平素より、長野県作業療法士会の活動にご協力を賜り感謝申し上げます。

 先般、理学療法士作業療法士学校養成施設指定規則を改定する省令(厚生労働省・文部科学省)および理学療法士作業療法士養成施設指導ガイドライン(平成30年10月5日医政発)により、臨床実習の改善が求められることとなりました。背景には、行き過ぎた臨床実習指導により複数の学生が自死に追い込まれた事件等があり、国会で理学・作業療法の臨床実習の在り方が議論されるに至りました。こうした事態を厚生労働省・文部科学省ともに重く捉え、本指定規則改正に合わせて、①訪問リハビリテーション又は通所リハビリテーションに関する実習を1 単位以上行う、②臨床実習指導者の要件を、免許を受けた後5 年以上業務に従事した者で、厚生労働省が指定した臨床実習指導者講習会等を修了した者とする、③評価実習、総合臨床実習では実習生が診療チームの一員として加わり、臨床実習指導者の指導・監督の下で行う診療参加型臨床実習が望ましいと定めました。

 医師や看護師等と同様に、専門職者の教育は、それぞれの専門職者が責任をもって担わなければなりません。理学療法士、作業療法士の臨床教育は、現職の理学療法士・作業療法士の責務なのです。かかる事態を重く受け止め、より充実した臨床実習体制を整えてくことが、将来の作業療法を担う学生に対する、ひいては日本国民に対するわれわれ作業療法士の責任といえます。

 今回の指定規則改正により、臨床実習指導者は厚生労働省が認める研修会を受講しなければなりません。この規定は2020年度入学の学生から適応されるため、臨床実習指導を担う作業療法士は、ここ数年間のうちに臨床実習指導者研修会を受講する必要があります。日本作業療法士協会では、指定規則改正にともなう臨床実習指導者の養成を喫緊の最重要課題と捉え、昨年度より厚生労働省が指定する「臨床実習指導者研修会」を全国展開しています。さらに今年度からは、この指導者研修会を各都道府県士会においても開催するよう準備を進めてきており、今年度、長野県作業療法士会では下記の2 回の研修会を予定しています。

第1回臨床実習指導者研修会 2019年11月30日(土)〜12月1日(日) 信州大学

第2回臨床実習指導者研修会 2020年3月7日(土)〜8日(日) 長野保健医療大学

受講対象:実務経験4 年以上の作業療法士

受講料:会員無料 非会員22,000円 (テキスト代として1,000円)

教育部長 中村 英治