第25回定期総会について(令和2年度決算総会)

一般社団法人 長野県作業療法士会

会長 大月 肇

 皆様におかれましては、日頃より県士会活動にご理解とご協力を頂きましてありがとうございます。

さて、今回の定期総会は新型コロナウイルスの感染拡大防止のために、WEB開催とさせていただき、会員の皆様にもご参加いただける形をとらせていただきました。お忙しい中、ご参加いただいた皆さんありがとうございました。 お陰様で、出席者37名  委任状1012名というご協力のもと、2021年7月15日(日)に滞りなく総会を執り行いましたことをご報告いたします。

さて、令和2年初頭からの新型コロナウイルス感染症への対応はいまだに収束の目途が立っていませんが、会員の皆さんも日々、職場や生活場面で緊張感を持った懸命な感染対策を継続されていることと思います。そして、私たちの日常生活、職場、県士会としての活動においても“新しい生活様式”に変わることを求められた一年半でした。県士会としては、その主たる活動である学術大会はじめ、研修会や公益的事業、それに伴う各種会議についても中止や変更を余儀なくされました。会員の皆さんには、県士会活動の停滞に大変なご心配をおかけしましたが、コロナ禍における活動を可能にするために、県士会としましても、“新しい生活様式”に対応するため、体制を整えてきました。Webを用いた活動の皮切りとなった令和2年度の臨床実習指導者講習会、先日開催された第36回の学術大会における盛会は、担当された役員の皆さんのご尽力と、それを支える会員の皆さんの協力の賜物と思い、感謝申し上げるところでございます。 令和3年度の活動は、40周年記念式典、県民との公益的事業においても、Webシステムをフル活用して昨年度の巻き返しを図りたいと考えています。また、Webシステムの導入により、会員の皆さんにもこれまでにない対応をしていただくこともあるかと思いますが、これも“新しい様式”に対応するためとしてご理解とご協力をお願いしたいと思います。また、これらの対応は、目下感染症に対するものですが、Webを用いてのメリットも沢山あることも経験しています。県士会にとって新たな利益を生み出す機会ととらえ今後も積極的に活用を研究していきたいと考えています。

感染症への対応は、総合臨床実習教育にも大きな影響を及ぼしました。今年度の新人職員は例年通りの臨床実習教育を受けられなかった卒業生が多数存在します。養成施設指定規則改正に伴う臨床実習指導者講習も始まり、各職場においても学生のみならず、新人教育の見直しをしているところも多々あろうかと思います。今年度の新人職員に対しても、計画的、支持的教示をもってご配慮いただくようお願いいたします。

これまで理事会では、県士会の活性化のひとつとして、会員表彰の在り方について検討を重ねて参りました。規約の細則部分として理事会決議を行い、これまでも会報などでお伝えしてきましたが、この度永年会員表彰をさせていただくことになりました。永年会員表彰は、世間一般的には永年勤続表彰にあたるもので、県士会では30年の在籍にて会の活動を支えてくださった方々に敬意を表して記念品を贈らせていただきます。今回は87名という大変多くの受賞者がいらっしゃいますが、これまでの方々を遡って対象としましたのでご理解をいただきたいと思います。受賞者の皆様におかれましては、長年に渡り、会の発展にご尽力いただいていることに対し感謝申し上げます。これからも引き続きご指導ご鞭撻いただきますようよろしくお願い申し上げます。本来ならば総会の場にてお祝いをさせていただきたいところですが、総会開催においても通常の開催ができない状態ですので、今後は会報などで会員へお知らせいたしますのでご了承ください。その他にも、名誉会員表彰、功労表彰、学術大会表彰なども協議しています。これからは積極的に取り組んで参りますので、会員の皆様のご理解とご協力をお願いいたします。

最後に、今年度は40周年という県士会にとって大きな節目を迎えます。1981年に会員24名で発足し、現在では1400名に近づこうという大きな職能団体となりました。しかし、県内の協会会員は1530名、協会と県士会のどちらにも所属されていない作業療法士も多数存在すると思われます。活動のフィールド、個人の考えも多岐に渡る世の中となってまいりましたが、こうした節目に記念事業を通じて、県内で活動する作業療法士が気持ちを一つにすること、県内の作業療法士に発信していくことは大変重要なことだと思います。

 今後とも皆様のオールスターキャストの輝きをお願いいたします。

令和3年7月吉日